行司さんに驚く

 行司さんが驚くというのと、行司さんに驚くはちょっとの違いでありますが、

昨日のことを思うと、大きな違いでありますね。小生が驚いたのは、行司さん

にでありますが、たぶん行司さんが驚いたほうの話を先にです。

 このところの北海道の大国ロシアの国境近くの街が異常な暑さになってい

るのと、お騒がせの御仁が日本に滞在していることは関係はないのでありま

しょうが、それにしても傍若無人ぶりなことです。

 このところわけあって、相撲中継はまったく見ない生活を送っているのです

が、新聞に報道されているのを見ましたら、昨日の大相撲千秋楽にはその御

仁が観覧でありまして、相撲中継をしますと否応なしにその御仁が椅子に座っ

ている姿が目に入るようになっていたようでありました。

 こういうのってもっと問題にならないのかと思ったら、TV視聴率はずいぶんと

高かったようでありまして、珍獣をみるようなつもりで見ていたのでしょうか。

相撲中継で画面に入り込むあのあたりは、目立ちたい人たちが席を確保する

ことで有名でありまして、その昔は収監中の親分に元気な様子を見せたいと

子分たちがコネをつかってマス席を確保して写り込んで、そのことが問題とな

り、チケットを融通した部屋持ち親方は処分されたのでありました。あの親方

は、一時期部屋を閉鎖されることになったのだが、今回の協会のあり方は

問題にならないのか。

 このような千秋楽はかってなかったと、行司さんは驚いたのではないだろう

かな。

 それはさて、行司さんに驚くというのは、昨日に話題にした行司千絵さんの

「おうちのふく」のことでありまして、この本が京都のもうひとつの文化水脈案

内になっているところですね。

おうちのふく―世界で1着の服

おうちのふく―世界で1着の服

 

  そう思っていたら、この方の服作りのことは「暮しの手帖」でも取り上げられ

ていたよとのことです。

暮しの手帖 4世紀86号

暮しの手帖 4世紀86号

 

  こちらのほうには、書店誠光社の堀部篤史さんが「ウールのジャケット」を

着用して登場しています。

 これに登場している人たちのところを訪ねてみるというのもありですが、

そのときに彼らが行司さんの服を着ている可能性は限りなく低いでしょうね。