京都から大阪へ

 本日は夕方に京都から大阪へと移動することになりました。
 昨日まで精力的に本屋さんなどに足を運びましたので、本日は本屋訪問は
なしとなってしまいました。今回の京都滞在では善行堂、レティシア書房、
恵文社一乗寺店などを駆け足でまわりました。まずまずの収穫でありますが、
買ったものを、未だに読むにはいたっておりません。
 本日の午前には、京都の北にある「高麗美術館」へと足を運びました。
以前から一度行ってみたいと思っておりましたが、やっとこさで実現です。
今回の旅行には意図したわけではないのですが、司馬遼太郎さんの「街道を
ゆく」の「砂鉄のみち」を持参したのですが、この「砂鉄のみち」旅行に
同行して案内したのが、この「高麗美術館」の創設者 鄭詔文さんでした。
 当方が学生であった頃に「日本のなかの朝鮮文化」という雑誌がありまし
他が、その雑誌のスポンサーが鄭さんでありまして、事業によって得たお金
を、日本における朝鮮文化研究のために注ぎ込んだという傑物です。
 現在の特別展は朝鮮の組紐についてのものですが、この展示はどちらかと
いうと女性に喜ばれるものでしょうか。

 二階には高麗美術館に関わりの方の著作などが並んでいて、そこには
金達寿さんや金石範さんの小説集などもありました。
ちょうど数日前に読んでいた「砂鉄のみち」のところには、金達寿さんの
対馬まで」という小説についての言及があって、この作品に興味があり、
美術館の棚から、「金達寿小説集」の当該作が収録されている巻を手にして
しばし眺めていました。この作品は、そのうちどこかで見つけて読むことと
いたしましょう。
 高麗美術館には司馬遼太郎さんの記念館のポスターも掲示されていたので
すが、こちらの特集は「街道をゆく」となっていました。京都で高麗美術館
を見ましたら、次は機会をとらえて東大阪の「司馬遼太郎記念館」も足を
運ばなくてはいけないですね。