さわりだけでも

 図書館から借りている本のページ数を合計したら1500ページほどになり

ます。これを2週間ほどで読むというのは、なかなか大変なことでありまして、

そもそも最初から無理がありか。美味しいところだけでもつまみ読みをすれ

ばよろしいのかであります。そう考えたら、どのような本でも借りることがで

きますね。

 現在借りだしている本のうちで一番読むことができていないのは、白水

社からでている「イーヴリン・ウオー伝」であります。これはほとんど読むこと

なく戻すのかと思っていたら、先日の「みすず 読書アンケート」で、これを

取り上げている人がいたのでありますね。

イーヴリン・ウォー伝 人生再訪

 あげているのは武藤康史さんでありました。その評は、つぎのようになり

です。

「未公表だった資料をぞんぶんに使って描き出されるあられもない姿。

ウォーの『性技』がどうこう、なんてことまで・・・(原文を見たらSexual

technique だった)。 この人生から、あの作品群が生まれた。ひっくるめ

て味わいたい。」

 武藤さんは、原文を見たらと記していますので、この本のどこかに、それ

がでているところがあるのですね。この文字を見つけるくらいしなくては、

本を返すことはできないことでありますね。この文字を見出すために5百頁

をめくってみることにいたしましょう。