「みすず」読書アンケートから

 昨日に引き続きで昨日に届いた「みすず」読書アンケート特集号から話題を

いただくことにです。

 最近は「図書館」のユーザーとなっているせいもありまして、みすずの本な

どは、昔よりも手にしているようです。このアンケートには、当方が昨年に

借りて読んだみすずの本が何冊もでていました。(「コードガールズ」とか

「誰がために医師はいる」「久津見房子 声だけを残して」など)

 そのかわり図書館に入らないものは、大きな新刊書店へといくことができない

こともあって、こんなのがでていたのかと思うことです。

 ここに紹介されていて、以前であれば、すぎに確保に動いていただろうなと思い

ながら逡巡しているのは、次のものであります。

 ちょうど何日か前に友人と小沢書店からでていた本のことでメールのやりとり

をしておりました。彼は吉田一穂さんのファンでありまして、彼にとっての小沢

書店というのは、吉田一穂全集の版元ということになります。(もちろん元版の

ほうを確保しています。)

 当方は篠田一士さんの色が強くでた小沢ラインナップが好みでありました。

 今回、お二人の方がこれを取り上げているのですが、ここでは野家啓一さんの

紹介を引用です。

「私の書棚には吉田健一の『ポエティカ』や吉増剛造『朝の手紙』をはじめ、か

なりの数の小沢書店刊行の書籍が並んでいる。またPR誌『Poetica』は私の愛読

誌であった。本誌は長谷川郁夫という稀有の編集者と親交のあった人々による心

のこもった追悼文集であり、とりわけ33頁におよぶ『小沢書店刊行目録』と書

影とは圧巻というほかない。」

 このように引用しながら、読んでいましたら、それでも確保しないのかとなり

そうであります。

 それはさて、版元の田畑書店というと、最近の図書館で手にすることができた

本が、どなたも話題にしていなかったのが残念に思いました。これなど坪内祐三

さんが健在でありましたら、喜んだであろうものでした。(武藤康史さんは、

あげていませんでした。)

 「みすず」アンケートにあってもいいのにと思ったことで、ここにあげること

にしました。ちなみにこの装丁は榛地和さんで、いい本であります。

 この「みすず」にのっていたもので、これは買いましょうと思ったのは、

広告にあった一冊でありまして、今までこの本のことは頭に入っていませんで

した。小沢信男さんが深く信頼をしていた野呂重雄さんの新刊でありました。

 版元の西田書店は、小沢さんとも関わりの深い版元でありました。