黒川創さんの「鶴見俊輔伝」の最後までなんとかたどりつきました。
鶴見さんの本は、若い頃からずいぶんと買っているのですが、さっぱりと
読むことができていなくて、それこそ鶴見さんの本だけで未読の山が一つ
できそうであります。
単行本の時に買って、読むことができないうちに文庫化されて、それを
読まなくてはと思っていて数年であります。雑文集は、それなりに読むこと
ができていたりするのですが、本格的なものはまるでだめです。今回の
黒川さんの「鶴見伝」に力を得て、未読のものをすこしでも開いてみること
にいたします。
今回の「鶴見俊輔伝」を読んでみて、はじめて知ったことで一番驚いた
のは、鶴見さんの弟さんの存在でありました。
黒川さんが「帰りの夜道などでたまたま並んで歩いているとき、弟が悪
くてね、片足を切らなくちゃならないと、ふともらすのを聞いた」ことで、
「それによって初めて、この人に弟がいることも知ったのではないか。」と
書いています。
他の家族とくらべると、ほとんど弟さんについては書き残していないは
ずで、それについても黒川さんの説明がありです。
黒川さんの本によりますと、上に掲げたのは鶴見さんの弟 直輔さんの
著作とのことです。なるほど、いろんな家族がいることであります。
とりあえず未読の山から抜いてきた鶴見さんの本は「日米交換船」であ
りまして、鶴見伝を脇におきながらこれを読んでみることにします。