届いた本

 ここ何日か遊ぶのに忙しくて、本を読むのはふとんで横になって、居眠りするまで
長谷川郁夫さんの「吉田健一」を読むのみです。これはだいぶんページが進みまして
なんとか読了が近づいてきました。当方は、この本を吉田健一さんと垂水書房の天野
さんの「交遊録」として読んでいるのですが、そういうことからは目的が達せられた
ようであります。(それにしても、もうちょっと短くともいいのにな。長谷川さんの
著作は、すべてこんな感じでしょうか。長谷川さんの本で最初に読んだのは、まだ
小沢書店をやっていらした頃に発表した伊達得夫さんのものでありました。版元は
書肆山田)
 先日の来客は購入を依頼してあった「ぽかん」7号を持参してくれて、これが土産
かわりとなりました。今年は「ぽかん」の臨時増刊も入手できて、なかなかうれしい
ことであります。おやじたちがさかだちしてもできないようなリトルマガジンで、
ほんと良い意味で「素人の怖さ」であります。
 もう一冊、本日にゆうメールで届きましたのは、武蔵野美術大学図書館に注文して
あった図録「背文字が呼んでいる 編集装丁家 田村義也の仕事」であります。
この図録の入手について、今でも可能のはずと書き込みをいただいて、すぐに図書館
に問い合わせをし、購入手続きをしたところ、最短で手にすることができました。
 この図録には編集するにあたり以下の文献を参考にいたしましたとあって、三冊
あがっていました。
 「のの字ものがたり」 朝日新聞社   1996
 「田村義也 編集現場115人の回想」 刊行会 2003
 「ゆの字ものがたり」 新宿書房    2007
 田村ファンにとって上記の三冊は必携でありまして、今回の図録はこれに続くもの
となります。ひょっとしてSUREから鶴見俊輔さんの「敗北力 増補版」を入手しなけ
れば、この本の確保がさらに遅れたことでしょう。
 まさに本が本を呼ぶであります。