とりあえず返却

 図書館から借りていた本の返却期限がきたので、本日に返してきました。
 多和田葉子さんの「地球にちりばめられて」は、ちょうどW杯期間中であったせいも
あって、興味深く読みました。ずいぶんと手がこんでいる小説でありまして、一度
ぱらぱらと読んだだけでは、数少ないのに登場人物の関係が頭にはいってこないこと
で、これはそういうふうに作られているからですね。最後のところまでいった時に、
もう一度頭からつまみ読みできたらよかったかもしれません。
 感動したとか、主人公の気持ちがよくわかりましたなんていう小説ではありません
が、こういうタイプの作品は嫌いでありません。

地球にちりばめられて

地球にちりばめられて

 これを返却したのは、次に読むものがあれこれと待っているからですね。
まずは「新潮」8月号掲載の「鳥を放つ」のページをめくって見なくてはです。420枚
ですから、このところ読むペースが落ちていますので、読み終えるのに、何日かかか
りそうです。
 この小説の書き出しを見ましたら、「1972年4月21日、正午を少し過ぎたばかりの
頃、東都大学教養学部のキャンパスは新入生たちで賑わっていた。」とありますので、
これは、作者の身近な話となるのでしょうか。思いっきり私小説から遠いものであって
ほしいですね。
 2018年W杯はいよいよ大詰めで、このあと6時間後に準決勝の試合ありです。これに
そなえて本日は早寝しなくては。