そういえば

 7月7日の七夕は、当方にとっては「星娘忌」でありました。昨日は、その前日に
ありました刑の執行と、大雨による被害のことがあって、頭からとんでおりました。
日々に疎しであります。7月7日を星娘忌としているのは、当方だけでありますので、
ここで星娘をしのぶことといたしましょう。
 話は変わって先日の刑の執行でありますが、もちろん1日でこれだけの刑の執行を
したというのは、戦後においてはほとんどなかったことのようです。この宗教団体
には、刑が確定して、執行を待つ人があと何人かいるのだそうですが、その人たち
への対応のことが話題となっています。本当のところは、どうなのかわかりません
が、来年に改元を控えて、そのまえに終わらせてしまおうという力が働いていると
かです。
 どこかの新聞には、死刑の執行を短期間でやるというのは、刑務所の担当者にとっ
ても大変な負担になるというようなことが書いてあったように思います。
刑の執行というのは、神が見えざる手で行うのではなく、刑務所の担当者がなんらか
の役割分担にしたがって、業務として行うのですね。もちろん、こういう仕事はでき
れば、避けたいことであります。
 そんな記事を見たせいでしょうか、うんと昔に読んだ小説のことを思いだしました。
学生の頃かな、たぶん雑誌「展望」に掲載されていたものです。そう思って、吉村、
刑務官、死刑、休暇で検索をかけてみましたら、その作品は「休暇」というもので、
これは映画化されていることを知りました。
 刑の執行でありますからして、自ら命を絶つのではなくて、外部の力で命を奪うの
でありますね。仕事で人の命を奪わなくてはいけないというのは、なんとも苦しいこ
とであります。