昨日に引き続きで、当方の手元にある編集工房ノア「海鳴り」から、涸沢さんによ
る「編集後記」のタイトルだけを紹介です。やってみると、内容にも言及したくなる
のですが、それは先の話となりますでしょう。
号数 刊行年 タイトル 内容など
19号 07年6月 欠損と表彰 思いがけない怪我と梓会出版文化賞表彰式
20号 08年6月 知床旅情 二泊三日北海道旅行で足立巻一さんを偲ぶ
21号 09年6月 佐谷和彦氏と三好達治と舞鶴 舞鶴に縁のお二人と涸沢さん
22号 10年6月 二つの葬儀 庄野英二さんと川崎彰彦さん
23号 11年8月 二つの訃報 島田陽子さんと宗秋月さん
24号 12年6月 大洲からの手紙 杉山平一さんの「希望」と学徒動員女学生
25号 13年5月 東京日記 杉山平一現代詩人賞受賞式出席
26号 14年5月 大島の雨 塔和子さんの死
27号 15年6月 大谷さんの「余生返上」 大谷晃一さんの晩年と死
28号 16年6月 鶴見さんが居た 鶴見俊輔さんの「為残した仕事」
2000年代に入ってからの号は揃っていますが、初期のものはたぶん刊行されていた
ことも知らなかったのでありましょう。7号までは目にしたこともありませんでした。
それ以降も、9号と13号は入手できていないようです。
涸沢さんの文章は、ノアから著作を刊行している先人たちについてのものが中心で
すが、鶴見俊輔さん、杉山平一さん、大谷晃一さん、足立巻一さんなど著名なかた
から、編集工房ノアからしか本を出していない方も話題となり、それが涸沢さんらし
いところです。
ちなみに今号の鶴見俊輔さんについての文章の書き出しは15号で記されています
「編集工房ノア創業25周年記念事業」における鶴見さんの話につながっています。