「海鳴り」28号 3

 昨日に引き続きで、当方の手元にある編集工房ノア「海鳴り」から、涸沢さんによ
る「編集後記」のタイトルだけを紹介です。やってみると、内容にも言及したくなる
のですが、それは先の話となりますでしょう。

 号数 刊行年   タイトル     内容など  
 19号 07年6月  欠損と表彰    思いがけない怪我と梓会出版文化賞表彰式
 20号 08年6月  知床旅情     二泊三日北海道旅行で足立巻一さんを偲ぶ
 21号 09年6月  佐谷和彦氏と三好達治舞鶴 舞鶴に縁のお二人と涸沢さん  
 22号 10年6月  二つの葬儀    庄野英二さんと川崎彰彦さん 
 23号 11年8月  二つの訃報    島田陽子さんと宗秋月さん
 24号 12年6月  大洲からの手紙  杉山平一さんの「希望」と学徒動員女学生 
 25号 13年5月  東京日記     杉山平一現代詩人賞受賞式出席
 26号 14年5月  大島の雨     塔和子さんの死
 27号 15年6月  大谷さんの「余生返上」 大谷晃一さんの晩年と死
 28号 16年6月  鶴見さんが居た  鶴見俊輔さんの「為残した仕事」

 2000年代に入ってからの号は揃っていますが、初期のものはたぶん刊行されていた
ことも知らなかったのでありましょう。7号までは目にしたこともありませんでした。
それ以降も、9号と13号は入手できていないようです。
 涸沢さんの文章は、ノアから著作を刊行している先人たちについてのものが中心で
すが、鶴見俊輔さん、杉山平一さん、大谷晃一さん、足立巻一さんなど著名なかた
から、編集工房ノアからしか本を出していない方も話題となり、それが涸沢さんらし
いところです。
 ちなみに今号の鶴見俊輔さんについての文章の書き出しは15号で記されています
編集工房ノア創業25周年記念事業」における鶴見さんの話につながっています。