猫好きが多いか

 昨日のブックオフでは稲葉真弓さんの文庫本を一冊入手です。気になる作家さんで
すが、存命の間には縁がなくて、亡くなったことをきっかけで読んでみたくなりまし
た。図書館から小説を借りたのですが、ほとんど読むことができずで、返却したこと
がありました。
 文庫が安価で見つかりましたら購入して、まずは手もとにおくことにしています。
昨日に見つかったのは、「ミーのいない朝」というものでした。

 猫好きな人は、本を読むのも好きなのでしょうか。この「ミーのいない朝」という
作品は、河出文庫「猫になりたいフェア」の一冊でありまして、このフェアでは、こ
れのほか、「深夜のネコ」とか「タマや」、「愛別外猫雑記」なんていう本が入って
いました。
 この「ミーのいない朝」というのは、ペットに先立たれた作者が、在りし日を回想
するものですが、「父が死んだ時も、夫と別れた時も、私はこんなに泣きはしな
かった。」とあります。正直な感想でありましょう。愛するペットは、家族以上の存
在になるのでありますよ。
 そんなことを思って、本日に美術展を見物にいきましたら、そこに貼られていた
ひろしま美術館のポスターが目に入りました。
そこには「ねこがいっぱい ねこアート展  エジプトのねこから浮世絵、フジタの
ねこまで」とあるのですが、ポスターに取り上げられているのは、長谷川潾二郎さん
の有名な「猫」の絵でした。
 この「片方のひげが描かれていない猫」の絵は、洲之内徹さんが売らずに手もとに
おいてあったもので、宮城県立美術館の洲之内コレクションで見られるのですが、
このポスターにあるように、しばらくはひろしまへと貸し出されているようでありま
す。この絵を目当てに、仙台を訪ねた猫好きの方は、残念なことになりますね。