最近は河出文庫が好調であります。毎月、気になるものが必ずあります。なかなか
購入まではいかなかったりするのですが、手にとってどうしようかとしばし悩むこと
であります。たとえば、川勝正幸さんの「ポップ中毒者の手記」全三冊などは、
やったねという感じでありますし、黒川創さんによる「鶴見俊輔コレクション」など
もちくま文庫でありましたら納得ですが、予想していなかっただけに拍手喝采であり
ます。
そして、昨日に購入したのは、次の河出文庫であります。
- 作者: 木皿泉
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/08/06
- メディア: 文庫
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- 作者: 木皿泉,山田あかね
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/08/06
- メディア: 文庫
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どうしてであったでしょう。「やっぱり猫が好き」の脚本家として有名になったと
思うのですが、その作品を書いている不思議なコンビをとりあげた新聞記事をみた
からだと思います。その当時には覆面作家のような感じで、夫婦ではないが神戸に
住む男女二人からなるコンビのペンネームと記事にはありました。
そんな話題のコンビが新作となる連続ドラマを書いたとあったので、これは見て
みようと思ったのが、「すいか」であります。当方がずっとひいきにしている
小林聡美さんがでることもあって、ほぼ欠かさずに、この連続ドラマを見たように
思います。小林聡美さん、ともさかりえさん、小泉今日子さん、もたいまさこさん
に浅丘ルリ子さんなどで、ずいぶん不思議な味わいの作品でした。
印象に残っているシーンは、大学教授役の浅丘ルリ子さんの部屋の床が本の重み
かで抜けて、一階に落ちるところであります。あれはドラマ何回目のシーンであっ
たでしょう。そんな興味もあって、まずは走り読むすることにします。
この「すいか」で木皿泉さんは「向田邦子賞」を受けることになったのですが、
それからまもなくコンビの片割れである男性が病気に倒れて、このことが木皿泉
さんをメディアに露出させることになりました。
(男性は、和泉努さんというのが本名で、この方がきざであることから、きざな
和泉という呼ばれ方をして、それがペンネーム「木皿泉」のもとだそうです。)