「ちくま」6月号から

 「ちくま」6月号が届いていました。このところ「ちくま」は掲載されている文章か
ら刺激されることが少なくて、どうしたのかなと首をかしげることです。編集してい
る人と、あわないからかな。
 そんな風に思いながら、なにかここで使える材料はないかと、ページをめくってい
ましたら、連載の「夫婦ってなんだ」で目がとまりました。この連載は10回目になっ
ているのですが、これまでほとんど読んだことがありませんでした。
 書いているのはトミヤマユキコさんという女性。1979年生まれとありましたので、
当方の子どもと同じ世代です。
 今回の話題は、「夫婦2.0の歩きかた」とあります。「夫婦2.0」ってそもそもなん
のことであるのかですね。検索をかけたら「働くママ&パパに役立つノウハウ情報
サイト日経DUAL」というのがヒットしたのですが、このあたりが発信元なんでしょう
か。
 トミヤマさんが取り上げているのは、40歳になるかならないかのご夫婦のことな
ようで、今回は、夫婦のネットとSNS事情についてです。
 はじめのところで「夫婦共用パソコン」のことが話題になっています。当方の世代
であれば、夫婦共用パソコンは普通でありまして、夫婦で一つのメールアドレスを利
用なんてのは、珍しくないのですが、夫婦2.0世代で、共用パソコンでありますか。
「バレていないと思ってエロサイトをブックマークしているお父さん(情弱)を見て
見ぬフリするお母さんと子どもの話を聞いたことがあるし、夫婦とインターネットを
より合わせるとロクなことにならない。なので、多少費用はかさんだとしてもそこは
分離しておいた方が、家庭の平和のためである。
 夫婦だって、突き詰めれば他人。何でも共有できるわけじゃないし、共有できない
からって夫婦としておかしいわけじゃない。むしろ、夫婦だからってなんでもかんで
も共有しようとする方が危ない。」
 すこし省略をしての引用でありますが、40歳くらいの夫婦でありますから、子ども
は小学生くらいでありましょうか。お父さんは「情弱」とありますので、あまりパソ
コンなどに強くないのでありましょうね。
 インターネットは日本のエロ事情を革命的に変えたのでありまして、それは男性だ
けではなく、女性にとってもそうでありますでしょうから、この愉しみを享受しよう
としましたら、それぞれが自分のパソコンを持つべきでありましょうね。
 「多少費用はかさむ」といっても、この時代でありましたら、ほんと安いもので
あります。これを書いているのは女性でありますが、当方の世代では夫婦で、夫より
もパソコンに詳しい妻というのは、ほとんどいなかったように思いますが、40歳くら
いの夫婦でありましたら、情弱夫に、ハイテク妻なんて組み合わせも珍しくなさそう
です。
 エロ世界へのアクセスは、情弱夫のパソコンスキルを飛躍的に向上させるでありま
しょうか。