日土小学校

 本日のテレビ欄 テレビ東京系「美の巨人たち」のところには、「木造校舎の超傑
作! 四国の山間に子供ファーストの学校」という見出しがありました。
 これだけ見てわかる人にはわかる、これは八幡浜市立日土小学校を取り上げた番組
でありますね。当方は、これまで本などでの紹介は見たことがあるのですが、TVなど
動画で紹介されるのは目にしておりませんでしたので、忘れないように録画予約して
本日の番組開始を待つこととしました。
美の巨人たち」は、この四月は「建築シリーズ」ということで四週連続でやってい
るのですが、初回が隈研吾「雲の上のギャラリー」、二回目「成田山新勝寺」、三回
ブルーノ・タウト「旧日向別邸地下室」、そして本日の四回目が松村正恒さんの
八幡浜市立日土小学校」となります。
(本日の番組のホームページは、以下のところにありです。 
  http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/180428/   )
「子供ファーストの学校」といういいまわしは、いかがなものかと思いますが、日土
小学校が建築されたのは1956年と1958年とのことでありまして、ちょうど当方が小学
校へとあがる頃のものであります。
 当方が入学した小学校は、ごくごく普通の平屋の木造校舎でありましたが、それで
も学校の建物は、少なくとも通学する子供たちの住む家よりも頑丈ではありました。
当方が通った学校が、何時頃に建築されたのかは知らないものの、特に印象に残るよ
うなものではありませんでした。
 その学校は、その後建築場所がかわり、当方が通ったところは更地になって、その
昔のことを偲ぶこともできません。まったく残念なことです。
その建物であっても、子供たちのことを思って作られたものであるのでしょうに。
 当方が通った小学校と同じく田舎の小さな小学校でも、日土小学校は建築家の思い
が、地域や小学校の卒業生たちに共有されて、立派に現役で稼働しています。
日土小学校の在校生は80人弱といってました。あちこちで学校の統廃合が進んでいま
すが、この建物がしっかりとしているうちは、大丈夫でありましょう。
 当方は、松村正恒さんの著書「無級建築士自筆年譜」を読んで、日土小学校のこと
を知ったのですが、この時代にも、松村さんのような人はいないわけではないので
しょうね。
(松村さんについては、過去にも拙ブログで話題としておりました。
 http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070613
 http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20121108    )

無級建築士自筆年譜 (住まい学大系)

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建築家・松村正恒ともうひとつのモダニズム

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