読んでいる本など

 買った本とか欲しい本の話はでるけども、読んでいる本の話題にはなりませんですね。
まあ読む時間が足りなくて、ページをかせぐことができてないから、こういうことに
なるのですね。とりあえず、最近読んでいる本についてです。
 しばらく前から読んでいて、まだ読み上がっていないのが、次のものですね。

韃靼の馬

韃靼の馬

 最近は文庫になっていますが、読んでいるのは単行本のほうです。お休みの日にすこ
し集中して読めば、とっくに終わっているはずですが、ずいぶんと時間がかかることで
あります。全部で600ページほどですが、あと200ページ。
 主人公は阿比留という姓ですが、これは対馬では普通にある名前とのことです。
阿比留文字というのがあるのもはじめて知りました。江戸時代の対馬藩というのは、
朝鮮との交易を幕府にかわって取り仕切っていたとあります。
 対馬を舞台とする小説というのは「神聖喜劇」だけではありませんでした。
 朝鮮からの使節を受け入れるために、各藩がものすごいお金を費やしているのを見て
驚きました。
 購入してすぐにすこし読んだままで、もったいないからといってほってあるのが、
金井美恵子さんの新作です。
お勝手太平記

お勝手太平記

 やっぱりこっちを先に読むのであったろうかです。
 昨日に届いた「一冊の本」11月号(朝日新聞出版)に連載の金井さんのコラムには、
次のようにありました。
「九月の末に上梓した書簡体小説『お勝手太平記』を連載していた間、『太平記』と
いうタイトルを『恋愛太平記』につづいて、図々しくというか、くどく再び借用した
せいもあって、谷崎潤一郎全集の随筆の巻を楽しみながら読み返していて、是非この
連載のなかで書きたいことがあったのだが、機会を逸していた。次回で触れたいと
思う。」
 「お勝手太平記」読むと谷崎潤一郎全集が読みたくなるというのは、金井さんの
ねらいであるようですが、「書きたいことがあった」というのは、どのようなことで
あったのでしょう。