- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/02/22
- メディア: 単行本
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うことは、これにでてくる人物は、過去の作品に存在するということですね。そう思っ
て帯の後ろを見ましたら、「傑作長篇『噂の娘』の幕がふたたび上がる。」とあるでは
ないですか。
そうか、この作品は「噂の娘」とつながるものであるのか。
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/01/07
- メディア: 単行本
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となったものは欠かさず買うようにしていたのですが、読めていないものも多くて、最
近は、買うことができていないものもありです。
小説では実験的なものは苦手で、饒舌な文体で語られるものは好みでありますが、そ
の饒舌系の小説ですら読めていなかったりします。
「噂の娘」は、元版刊行時に入手し、文庫版になった時にも購入しているのに、いま
だに未読であります。元版がでたのは、今から15年ほども前のことで、あの頃はそれな
りに仕事が忙しかったからなと、言い訳であります。
今回「スタア誕生」を手にしたことによって、「噂の娘」も読むことができないかと
思っているのですが。
熱心な金井ファンからすれば、「噂の娘」の続編が書かれはじめたのに、それがどう
して書きつがれないのかということが気になっていたでしょう。当方も、この「スタア
誕生」の後ろにおかれた初出一覧を見て、これの巻頭におかれた第一章が2002年「群像」
九月号に発表されて、それがそのままとなっていたところに、講談社と何かあったのか
なと下衆の勘繰りであります。(講談社文芸文庫から作品はでていますので、そんなこ
とはないか。)
とはいえ「噂の娘」は講談社で、「スタア誕生」は文藝春秋社からでたのであります。
「噂の娘」の続編を書いてくださいなという有力編集者が「群像」にいなくて、「文学
界」にいたということになるのかな。
そういえば、二月末に刊行予定となっていた「早稲田文学2018年春号」は、もう店頭
にならんでいるのでしょうか。これは「金井美恵子特集」ということで、発売元となっ
ている筑摩書房の「ちくま」2月号には、紹介があったのですが、どうやら刊行が遅れて
いるようでありますね。