見てしまった

 本日は亡父の十三回忌の法事となりです。祥月命日よりは十日ほど早いのでありま
すが、家族が集まりやすい日を設定しましたら、本日となりました。そういえば、
亡父の通夜の日は、とんでもない荒れた天気で、飛行機が欠航になったり、列車が
運休となったことを思いだしました。幸いなこと、本日はおだやかで雪もなくです。
 そんな夜に、本日からTVではじまった「平成細雪」を見物です。事前に番組宣伝が
ありましたので、四姉妹をどのような役者さんがやっているかは、承知していました
が、平成と頭についていたので、原作とくらべてどうなっているのかなと興味を持ち
ました。
 TVがはじまってすぐに演出家の名前がでて、それが源孝志さんでありましたので、
これは「京都人の密かな愉しみ」シリーズのスタッフによる作品かと、それにも興味
をもち、結局、最後までみることになりました。
 谷崎の「細雪」を時代も含めて、そのままにドラマ化するというのは、相当に難し
くなっています。作品は1936年(昭和11年)秋から1941年(昭和16年)のお話となり
ますので、すでに80年も前のことになりです。
 映画は何度か作られていますが、当方の頭にすぐ浮かびますのは、1983年に制作さ
れた市川崑監督のものが思い浮かびますが、これはほとんど最後の映画作品ではない
かと思えるものです。
 映画でも大変なのですから、テレビという枠のなかで作ろうとすれば、思い切って
換骨奪胎(?)するしかないでしょうね。
それであっても、大筋においては「細雪」でありますので、早わかり「細雪」として
は、極めて有益であるようです。
 テレビ版は、時代を平成四年からのスタートで、日本のバブル期が終わったところ
から話がはじまりました。これからでも四半世紀が過ぎてしまっています。
 四姉妹それぞれにつっこみどころ満載ではありまして、いまであれば、アプレとい
われた四女 妙子さんは、よほどとんだ女性にして描かなくては、普通の若い女性で
はないかと思ったりしてです。
 ということで、次回も見てしまうことになりそうであります。