お休みの前に

 図書館がお休みに入る前に、すこし本を借りなくてはで昨日に話題にした

本などを借りるためにでかけました。一度に十冊までは借りることができるの

ですが、さすがにそこまで借りたら、持って帰るのも大変ですので、すこし自重

です。

 昨日に話題としたほかで、借りたのは次のものでした。

話芸の達人 ―西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎―

話芸の達人 ―西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎―

 

 青土社からでるというのは、ちょっと意外な感じがしますが、もとは産経新聞

大阪版に連載したものとのことですから、たぶん読みやすいでしょう。ここで取り

上げられている三人について、当方は特に親しんだわけではないのですが、吉本

系が席巻するまえの大阪の話芸というのは、こういう人たちがいたのですよね。

 70年代の初めころに関西に住んでいたのですが、開催されていた万国博にも、

吉本花月にも足を運んだことがなく、まったく何を考えていたのかであります。

 もう一冊はまるで趣が違うもの。

義のアウトサイダー

義のアウトサイダー

 

  硬派の批評家 新保さんの新しい本。手にして目次を見たら、一番最初にとり

上げられているのが田中小実昌で、真ん中に信時潔を挟んで、渡辺京二と粕谷一

希で締めとなります。このようにけっこうバラエティにとんでいるのがよろしであり

ます。

 田中小実昌さんと作曲家の信時潔さんは、ともに父親が牧師という共通点が

あって、新保さんの関心はそこにありです。田中小実昌さんの小説を読もうとした

ら、キリスト教とか、哲学などについてすこしは知っていなくてはですが、信時潔

さんにも影響はあるのでしょうか。

 新保さんの路線は、まっとうな保守ということであるようですが、この時代まっと

うな保守というのも絶滅に瀕しているようであります。