無事に帰還せり

 関空16時15分の便に乗り込みましたら、自宅には19時半前に到着しました。

気温差が10度以上ありまして、風邪を引かないようにしなくてはいけません。

 本日の午前中に新刊本屋を訪れて、今回の旅で最後となる新刊チェックです。

なんといっても、地元に戻りますと気になる新刊とほとんど遭遇しなくなりま

すので、この機会に手にとってみなくてはです。

 手にして本日に買わなかったのは、次のものです。

  いずれ買ってか、借りてかして読むつもりですが、本日は店頭でページを繰って

主として加藤周一さんの女性関係について書かれているところをチェックでありま

す。巻頭のところに加藤さんの家系図がありまして、加藤さんの個人的な領域を

のぞきみるような興味にかられます。

 それにしても、加藤さんをとりまく女性に関して「羊の歌」には、何が書かれて

いて、何が書かれていないのかで、それが加藤周一さんの思考に関係あるのかない

のかですが、加藤周一さんの膨大な資料を読み解くことによって、明らかにしよう

ということのようです。

 たぶん、それは加藤さんが亡くなる前に受洗したことにもつながっていくような

気がするのですが、これが読んで確認をしなくてはです。

 買ったのは、次のものです。

江戸東京の明治維新 (岩波新書)

江戸東京の明治維新 (岩波新書)

 

 

新宿 「性なる街」の歴史地理 (朝日選書)

新宿 「性なる街」の歴史地理 (朝日選書)

 

  その昔は、当方の住む街にも遊郭といわれる場所がありました。

 その昔から出稼ぎに来る人が多くいたところですので、そうした人たちが憂さを

晴らす場所はこの街が始まると、ほぼ同時に出来ていまして、その後大火によって

場所を移し、禁止法が施行されるまで営業されていたとのことです。

当方は年齢的には、そうした風景を見ていても不思議ではないのですが、その頃は

田舎くらしでありましたので、まったく知らずの幼少期でありました。

 そんなこともあって、そうした風俗について書かれている本に興味を覚えるよう

です。

 帰りの飛行機の中で手にしていたのは、次のものでした。

私の生い立ち (岩波文庫)

私の生い立ち (岩波文庫)

 

  与謝野晶子なんて、これまでまったく読んだことがなかったのですが、明治時代の

風俗について書かれているので、購入であります。

 堺市でのこども時代のことを書いていますが、堺から大阪へと遊びにいくときのこ

とが書かれていまして、そこには「牡丹で名高い吉助園と云う植木屋へ最初に行くの

です。それから上本町の博物場へ廻るのです。」とありました。

 本日にこの本を購入したのは上本町の本屋でありますが、いまから140年ほども前

に「博物場」というのは、どのようなものであって、どこにあったものか、簡単な

検索をかけてもわかりませんでした。現在の上本町とは違うのでありましょうか。