昨日に引き続きで、「本の雑誌」連載となっている西村賢太さんのコラム
から話題をいただきます。
「 鉄人社から文庫化される、山田花子の遺著、『自殺直前日記 改』の
帯文を書いて、ファクシミリで送稿。これには解説も書かせて頂くことになって
いる。光栄の至り。・・・・
帰室後、山田花子の著作をあれこれ復読となるが、やはりこの人のは、漫画
も文章も読むとぐったりと疲れる。心奥のデリケートな部分を掻きむしられる故
にであろう。へとへとになって、晩酌に逃げ込む。」
鉄人社文庫といえば「ボロ宿」シリーズで、当方も知ることになりましたが、
あまり目にすることのない文庫です。そこから刊行されるという山田花子さん
は、まったく未知の人でありまして、西村さんがこのように書いていなければ、
当方には縁がなかったでありましょう。
とはいっても、へとへとになるようなしんどい読書というのは、やはり厳しい
ことですね。山田花子さんは、どのような方であるのかと見てみましたら、もう
25年ほども前にお亡くなりになった漫画家さんということがわかりました。
それにしても、この方の本を文庫化する鉄人社とは、どのような人たちが
やっているのであるか、どういうことで西村さんに帯文と解説を依頼することに
なったものか。わかっている人には、不思議でもなんでもないのでしょうが、
当方は、まったく知らない世界の話であります。