猫にかつぶし

 本日の午前に郵便で「本の雑誌」11月号が届きました。

今月の特集は「最強ロボット選手権!」というもので、これはどういうことで

ありましょうと思いながら、まずは最後まで流してみることに。(アマゾンの

リンクをはろうとしたら、これがうまくいかないや。)

 太田和彦さんの「酔いどれ文学紀行」は「神戸文学館」に足を運んでいまして、

今回のタイトルは「VIKINGの世界」とありました。そうか神戸には「文学館」が

あるのか、まだいったことがないけれど、「VIKING」は全国区の同人誌でありま

すが、コアな人たちは京阪神にいるし、「VIKINNG」は海をイメージさせますので、

神戸が一番似合うかな。

 大田さんは、ここで展示されていたなかで「私にははじめての名、久坂葉子」の

写真に惹きつけられたとありました。神戸らしいといえば、久坂葉子が一番かな。

文中に「伊藤静雄周辺の島尾敏雄」とありますのは、もちろん「伊東静雄」のこと

でありますね。

 それはさて「猫にかつぶし」としましたのは、編集後記の発行人 浜本茂さんの

文章を読んだからであります。先月の拙ブログでは、「本の雑誌」の北海道定期

購読者にむけて発行人 浜本さんが「地震お見舞い」を同封してくださったと記し

ましたが、今月の浜本さんの文章も、北海道(しかも出身地)函館のことが話題で

す。

 というわけで、「猫にかつぶし、発行人には函館話題」であります。編集後記の

書き出しは、次のごとし。(当方は、発行人のコラムは、以前のように巻頭に掲げて

ほしいと思うのですが、現状では難しいのか。)

「本街道北斗市の方から『peeps hakodate」という雑誌が三冊届いた。『私が勤め

ている書店が発行しているフリーマガジンです』とのことで、函館蔦屋書店にお勤

めらしい。

『peeps』は月刊のフリーマガジンだが、AB版64ページ+モノクロ8ページと

いう立派な造り。(中略)新旧の五稜郭タワーが表紙となった最新号(58号)の

特集『平成函館の30年』を読み始めたらやめられなくなって。」

 こう書いてありまして、このあと雑誌でとりあげられている「平成になくなった

もの」というページを見てのノスタルジーが記されています。

年齢を重ねると高校まで過ごした故郷の風景をなつかしく思いだすことです。函館

は人口こそ減少しているのでありますが、観光地としての存在感は増して、そんな

ことで函館蔦屋書店も成立しているのでしょう。

 発行人さんには、仕事をリタイアしたら函館に戻ってくらすという選択肢もあり

ですね。