審議未了記念日

 いっそのこと、本日を「審議未了記念日」として、長く記憶にとどめたいことで
あり。1960年5月には強行採決で「日米安保条約」が可決され、その後の抗議運動の
なかで6月15日には、国会デモに参加していた女子学生が死亡するということがあり
ました。国会で強行採決があるたびに、審議未了ということばを思い浮かべますが、
これは加藤周一さんの「羊の歌」にあるものです。
 前回にこれを話題にしたのは、15年9月のことでありました。
 http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20150917
 この時とくらべると、今回のほうが反対運動は盛りあがっていないといわれたりし
ますが、とんでもないことで、自宅でプロ野球交流戦を見ておりましても、審議
未了での共謀罪の採決には異をとなえるのであります。
 そもそもまったく信用ならない為政者に対して白紙委任して、どうでも好きにして
くださいというほど、こちらはお人好しではないことで。
 そういえば、6月15日を分水嶺として1960年には、時の政権は辞職に追い込まれる
ことになったのでありますが、その時の首相は奇しくもでありまして、同じ道を辿る
のか、それともさらに支持率をあげるのか。