昨晩から雨で、それも朝にかけてけっこう強い雨になりました。午後にはあがると
いう予報ですが、気温も低く、元気のでないことです。
そんなこんなで本日は金井美恵子さんの「お勝手太平記」を読む事になりです。
当方の好きな書簡体小説ですが、本日は三分の一も読む事ができませんでした。
もともと連載が「別冊文藝春秋」ということですから、読みやすい仕立てとなって
います。
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/09/30
- メディア: 単行本
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ようなつながらないような感じでならんでいます。最終的には、うまくお話となる
のでありましょう。
女性同士のおしゃべりのような内容の書簡でありますので、男性はあちこちでこけ
にされていまして、自分がこけにされているのを喜んで読むというのは、ちょっと
マゾであるかもしれません。
「戦後の昭和三十年代という感じがしますけど折り込み広告のウラを利用したメモ帳
なんてさ。それでね、メモ帳つくるのがさ、全部ジイさんなのよ。老妻に、今時そん
なこと、百円ショップでは大学ノート三冊一組で売っている、時間の無駄だと馬鹿に
されながら、新聞紙の半面の半分の大きさが基本の折り込み広告で裏側に印刷のない
紙をあつめておくってわけよ、ジイさんたちは。なんか、リンショクな感じがする。
きっと、自分は信念でやってるなんて言いはるタイプだと思うわ。」
あるあるでありますね。さすがに当方は、折り込み広告の白い裏面を集めてメモ
帳に仕立てたりはしませんが、これはやっている人がいそうであります。
そういえば、その昔に開業祝いのパーティがあった時、そのパーティの主賓があいさ
つにたったとき、あいさつ文章をとりだして、それを壇上から読み上げたとのことで
すが、そのメモが折り込み広告の裏に書かれていたと話題になっていたことを思いだ
しました。その方はよほど変わった人であったようです。
当方といえば、折り込み広告は裏面が白いよりも、紙厚にこだわるところがありま
して、すこし厚手の紙がありますと、これを折り込んで箱を作って、パン作りの時の
粉を測ったり、台所でのくず入れとしたりしています。
そんなわけで厚手の折り込みがあると思わず喜ぶのでありますが、これはもちろん
「信念」でやっているわけではありません、ジイさんではありますが。