うとうとと読書

 昨日からの雨は、今朝方早くにあがって、日中はほとんど傘を必要とすることは
なしでした。朝起きましたら、このところの日課となっている草花の見回りであり
ますが、バラに新芽についているアブラムシは、見つけるつど除去しているせいも
あって、あまり目に入りません。それにしてもアブラムシはちょうどおいしいとこ
ろに群がることです。おいしいところに群がるのは、アブラムシだけではないです
けどね。当方のところは、できるだけ農薬を使わないことにしていますの、虫は
見つけたら取り除く、予防のためには竹酢液を薄めて散布であります。
今年のバラの開花まであと一月弱となりますが、ことしの出来映えはどうでありま
しょう。
 本日は床屋と皮膚科にいったのでありますが、待ち時間に読む本としてフロスト
警部シリーズ「フロスト気質」を持参であります。シリーズの第四作で、2008年に
出た時に買っているのに、なぜかこれまで読むこともなしでした。先日にブック・
オフで、このシリーズの第五作を購入したことをきっかけに、まずは第四作を先に
読もうと思ったものです。
 読んで見ると、これがやはり面白いのでありますね。なんといってもフロスト警部
のキャラクターがよろしです。これを読んでやろうと思ったのは、先日も話題にして
いますが、勢古浩爾さんの「定年後に読みたい文庫100冊」で、このシリーズの第一作
「クリスマスのフロスト」を「私だけの別格」作品としてあげています。
これへの勢古さんのコメントは「既刊五作の翻訳はすべて名手芹沢恵である」とあり
です。この作品を読んでいて、すいすいと読むことができるのは、翻訳がいいからで
もあるでしょう。ずいぶんと下品なジョークもあるのですが、なんとなくするーっと
読めてしまいます。読んでいてフロスト警部の語り口調に、その昔の声優広川太一郎
さんを思いおこしました。余計なことをたくさん言うというのがその理由でしょうが、
フロストさんは、広川さんほど軽くはないか。
 それにしても、フロストを読んでいて一番驚いたのは、このシリーズの舞台が英国
ロンドン近郊の街であるということでした。当方は、これまでの三作は読んでいたの
でありますが、どういうわけか米国を舞台とする作品と思いこんでいました。どうし
て、そんなことになるのか、こればっかりはわからないこと。