雨降りだから

 六月にはいってから、ほとんどおひさんの顔を見ていないことです。ここ何日かは
ずっと雨模様の日が続いていまして、本日もずっと小雨が降り続いていました。
本日の最高気温はやっと10度を超えたところ、日中でありましてもストーブをつける
始末です。いやはや、これははだ寒いことであり。
 お天気がよろしければ、あれやこれとやるべきことがあったのですが、雨降りで
ありますので、食料品の買い出しを除きますと、終日自宅でうとうととしながら読書
であります。
 雨降りの日に読書といいますと、ミステリでありますね。先日から読んでいました
フロスト警部シリーズ「フロスト気質」は、今朝から下巻に入りまして、なんとか本
日中に読み上げることはできぬかと、ほんとなにもせずでうとうととしている時をの
ぞいては「フロスト気質」を読んでいました。あと100ページほどで読了となるのです
が、本を読みながら寝入ってしまうのか、それとも無事に最後までたどりつくことが
できるのか。

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)

 とにかく無駄に長いのではないかとも思うのですが、その無駄なおしゃべりが楽し
いので読んでしまうことです。結果オーライで捜査を進めていく主人公と官僚組織の
一員として動く上司の警察署長やその覚えめでたい上昇志向の強い同僚のせめぎあい
など、あちこちの組織で普通にあることで、当方がこの作品の中に入り込んだら、
きっと上司の意向を汲んで、組織の一員として粛々と仕事をするのであるのかなと、
思わず主人公のやり方に異を唱えたりして、たかが小説ではないかな。