先日買った本

 そういえば、先日に大きな書店を訪ねた時に、野呂邦暢さんの小説集成とあわせて
文庫本なども購入しました。以前にも記したことがありますが、当方の住む町では
岩波文庫岩波新書の新刊が入手できない状況が続いています。そんなわけで、岩波
のこうしたシリーズを書店で入手するためには、出かけなくてはいけません。
 今回はあれこれとほしいものがあったのですが、岩波の文庫と新書からそれぞれ
一冊購入です。

アレフ (岩波文庫)

アレフ (岩波文庫)

 ボルヘスの短篇集ですが、冒頭におかれた作品「不死の人」のタイトルで、以前は
でていたことがあります。当方のボルヘス体験は篠田一士さんが翻訳した「不死の人」
が最初でした。ほとんどちんぷんかんぷんであるのですが、そのうちもうすこしわかる
ようになるのではないかという希望をもっておりまして、文庫にはいったのを機会に
購入しました。 新刊ででた時に書店で手にして、これは面白そうと思って、買おうかどうしようかと
迷ったのですが、そのときに買うことができずに書棚に戻したら、それっきりで縁の
ないことでありました。ほんと遅ればせで購入ですが、最近はあちこちで海洋進出に
伴う国家間のトラブルがありまして、この本をてにしてみますと、日本近代における
南洋進出に際しても同様のことが起こっていることがわかります。
それにしても小笠原諸島アホウドリを絶滅にまで追い込む企業家たちの欲の深さで
あります。こちらの新書は、いまだ三分の一ほどしか読んでいないのですが、日本が
明治期に鳥類の輸出大国であったとは知りませんでした。
 あと一冊の文庫本は、当方の町でも買うことができるものであったのかもしれません
が、その時の勢いで一緒に購入しました。
書くインタビュー 3 (小学館文庫)

書くインタビュー 3 (小学館文庫)

 佐藤正午さんは、好きな作家でありますが、小説はほとんど読むことがなくて、雑文
とかエッセイをもっぱら楽しんでいます。小説家には申し訳ないことですが、当方の
場合は小林信彦さんとか池澤夏樹さんも小説を読むことはすくなく、エッセイは楽しん
で読んでおりまして、ほんと変態読者であることです。