先日購入した本 3

 先日購入した本であります。大人買いといっても、当方の予算は、まずは1万円で
ありましたので、後藤明生さん2冊と金井美恵子さんについての早稻田文学を購入し
ましたら、ほとんど残金がなしという状況です。三冊でもそこそこの重量となりまし
て、財布は軽く、かばんは重くであります。
 ということで、あれこれと欲しい物がたくさんあったものの中から、購入したのは
文庫本が二冊で、次のものでありました。
 

飛田ホテル (ちくま文庫)

飛田ホテル (ちくま文庫)

 黒岩重吾さんがさかんに小説を発表していたのは、当方がものごごろついた頃であ
りましたが、これまでまったく作品を読むことはなしでありました。最近読んでみる
かなと思うようになったのは、大阪に親戚ができて、作品の舞台となったあたりの
風景になじんできたからかもしれません。
 黒岩さんはベストセラー作家でありましたので、かっては角川文庫などでたくさん
でていましたし、古本では容易に入手することができたのですが、ここのところは、
すっかり姿を消してしまって、なかなか思う作品を手にすることができなくなった
いたようです。
 この「飛田ホテル」は、かって角川文庫ででていたものを復刊したものとあります。
その昔は、角川文庫のものなんて、馬鹿にして買わなかったからな。(すこし反省で
ありますね。) もう一冊は、岩波文庫赤帯からです。イディッシュ語で発表された13作品が収録さ
れているのですが、これの11人の小説家の一人として名前を知っている人はなしで
あります。という、ことからは、ずいぶんとマニアックなアンソロジーといえるで
しょう。
 そう思ってなかを開いてみたら、イツホク・バシェヴィス・ジンゲルという作家
さんが1978年にノーベル賞を受けたとありました。そんな人がいたのかと名前を
よくみてみましたら、括弧のなかにアイザック・バシェヴィス・シンガーと表記され
ていました。そうなんだ、この名前の作家なら知っているわ。
 当方が名前を知っているイディッシュ語の作家といえば、I・B・シンガーただ一人
でして、この文庫を購入したときに、未読となっている岩波少年文庫を読まなくては
と思ったことです。
よろこびの日―ワルシャワの少年時代 (岩波少年文庫)

よろこびの日―ワルシャワの少年時代 (岩波少年文庫)