本日は暖かに

 今年にはいって初めて最高気温が10度をこえました。最低気温はマイナス1度であり
ますが、日中は暖かくて、セータ姿で屋外にいましても肌寒く感じませんでした。
先日に降った雪もほぼ姿を消して、福寿草が満開となっています。雪解け一番に咲く
のは福寿草でありますね。代わり映えしないのですが、今年の福寿草をアップです。

 お天気がよろしいと、ついつい外にでてしまうことになって、本を読むのがおろそか
になってしまいます。本日は手近にあったものを、何冊か手にしてはつまみ読みをして
いましたが、もうちょっと落ち着いて読まなくてはいけませんですね。
 本日には「みすず」4月号が届きました。表紙裏には小沢信男さんの「賛々語々」が
掲載されています。78回目とあります。「みすず」は年11回刊行ですので、今月で
連載が8年目にはいったこととなります。昨年後半から、小沢さんはずっと忙しかった
はずですが、先月のちくま文庫刊行で、すこしは落ち着いたでしょうかね。
 今回の「賛々語々」は、「上野の鐘の」という題で、正岡子規の句をとりあげていま
す。八年目の最初でありますので、子規と上野に敬意を表してでしょうか。
この文章のなかで、最近上野のお山で進行中の工事にともなって景観がかわることに
危機感をもっていると記しています。
「いままた園内の諸所が工事中で、ひとつの危機かもしれません。上野駅公園口を少し
北へ移動させ、動物園の入口までストレートな広場として、ヘリポートをも兼ねる。
そのため邪魔な建物も大樹も取り払う。すでにこども遊園も小さな茶店も消えた。
なんで? オリンピックののオモテナシのために!・・・オリンピックとは強引な工事
をやりまくるお祭りなのか。」
 いまはほぼすべてのマスコミが2020年東京オリンピック翼賛体制でありまして、ほん
とこれこそ錦の御旗であります。最近のオリンピックなんて、平和の祭典でもなんでも
なくて、スポーツ産業と土建屋さんのためのものではないのか。その昔とはあきらかに
違いましょうぞ。これも昔がよかったという話ではないものの、その昔にはメーカーか
らお金をもらっているといって参加を拒否される選手もいたのでありますが、いまは
プロ選手に参加を要請して、プロ団体が選手を出せないというような話が話題となりで
す。
 それにしても、共同謀議法はなぜ必要かという説明のなかにも、東京オリンピック
乗じて外国からテロリストがくる恐れがあるから、それにも備えてということですが、
なんでもかんでも東京オリンピックにあわせてやっちまえというのを許していいので
しょうかね。