本日手にしていた本は、図書館から借りたものでありまして、あわてて読んでいた
のは明日が返却日であるからでした。読んでいたのは池内紀さん、津野海太郎さんの
ものでありまして、昨日にかかげたものではありません。
津野さんのは「百歳までの読書術」ですが、「本の雑誌」連載中に一度読んでいて、
拙ブログでも話題にしたことがありました。
- 作者: 津野海太郎
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2015/07/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (10件) を見る
でして、こうして一冊になったので読み返しますと、ほとんど忘れていて初めて読む
ような気分です。この本から、当方のいまの気分にあったくだりを引用です。
「当時、私は六十五歳。じぶんが老人であるなどとは、かんがえてもいなかった。
自伝や回想録は老人のしごと。ちょっと、まだ早いよ。でも北上(次郎)さんの見る
目はちがう。どうやら私のことを掛け値なしの老人と思っているらし。・・
してみると、六十代なかばの私は、ときにチラッと自分を老人と考え、つぎの瞬間
には、みずからを老人とみとめることを反射的に拒むという、なんとも中途半端な状
態におかれていたらしい。」
「本の雑誌」に「おかしな時代」のもとになる連載を依頼されたときの津野さんの
回想であります。
数日前の66歳となったばかりの当方でありますが、先行者の書き残してくれた文章は
参考になること多しであります。
これを機に「おかしな時代」を読み返してみたくなりますが、できるかな。
昨日に続いて、積読本の山からであります。
ブックオフで200円くらいで気に入ったものが見つかりましたら、ほとんどためらう
ことなしで購入したのでありますが、さすがにこのところのは、置き場所のことも
あって、購入するかどうか考えるようになってきました。ハードカバーと文庫で同じ
ものがありましたら、まずは文庫を購入するように路線をきりかえつつあります。
先日に店を訪れましたら、坪内祐三さんの比較的最近のハードカバーが5冊と西村
賢太さんの「日乗」が数冊はいっていました。これは珍しいと、このなかから坪内
さんの著作で購入していないものを二冊入手としました。
- 作者: 坪内祐三
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2009/10/16
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 155回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
- 作者: 坪内祐三
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/03/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
いた時は、あまり購入していないようでありまして、ほとんどはじめて読むものばか
りです。「昭和にサヨウナラ」は逆にほとんど雑誌掲載時に眼にしているようです。
これでは書き下ろしが二本ありますので、それを読むのが楽しみとなります。
「東京にサヨウナラ」に収録のものは、連載中に拙ブログに材料をたくさん提供して
くれまして、この本には足をむけられないので、早くに読んでしまわなくては。