積読本の山から

 このところの積読本は、図書館から借りたものとブックオフなどから購入したもの
であります。図書館からのものは、返却期限がありまして、定期的に動くのでありま
すが、ブックオフなどでいきおいで購入したものは積読状態のまま凍りつき、氷河状
態となってしまうことがありです。
 最近の積読本のうち、まずは図書館から借りているものです。

 どちらもみすずの本。関心の中心にあるものではないのですが、それでも気になっ
て、なかをのぞいてみたいと思っていたもの。こういう時は図書館はありがたいこと
です。読めるかどうかわからないけど、すこしゆっくりと手にしていることができま
す。
 前者は「日本の20世紀建築遺産」というサブタイトルがあって、戦後の花形建築家
たちが残した建物と建築家についての論考です。
あとがきを見たら、次のようにありです。
「ただ無念なのは、その価値を伝えるために記した論考がこうしてまとまる一方で、
東京中央郵便局や大阪中央郵便局、法政大学、京都会館、阿佐ヶ谷テラスハウス
白井晟一自邸・虚白庵、日本興行銀行本店など、とりあげた建築の多くが理解される
こともなく次々とあっけなく姿を消し、いまや文字と図面資料によってしか伝えられ
なくなってしまったことである。現在もその事態は続いている。」
 あちこちで歴史的建造物の保存運動が行われているのですが、保存が決まる建物は
ごく一部で、所有者は保存にむけての騒ぎがおきるまえにさっさと取り壊しをして
しまいたいようです。
 後者は土方定一さんについて酒井忠康さんが書いたものをまとめたもの。土方さん
の名前は良く眼にしたことがあり、人物に興味がありでした。そんなわけで、これを
借りました。
 1976年に平凡社から「土方定一著作集」全12巻がでて、当時はこの本をずいぶんと
書店でみかけたものでした。「林達夫著作集」と同じく原弘さんの装幀による本であ
りました。
 ブックオフで購入の積読本は、明日に続くです。