真冬日三日目

 本日は朝の最低気温がマイナス13.9度となりました。水滴のついた窓ガラスは凍って
外が見通せなくなっています。庭に置かれたプレハブ物置は、なかに置かれた本の重み
と地面が凍結したことによる変化で、入口の横引き扉があかないことになり、業者さん
の力を借りてなんとか出入りはできるようになったのですが、毎年冬期間は、入口の扉
は開かなくなるようであります。
 日中は気持の良い青空が広がりまして、おかげで最高気温はマイナス3度くらいまで
あがったようです。おひさんができていましたので、本日の日中はストーブをつけずに
暮らすことができました。
 本日の朝刊を手にしましたら、月に一度の瀬戸内寂聴さんのコラムで梯久美子さんの
「狂うひと」を取り上げていました。 
当方は11月にこの本を購入してから読み継いできて、やっと残りが50ページを切ったと
ころで、いつでも読了できそうな感じになっていますが、これまで読んできて、気に
なっていたところについてを、瀬戸内さんのコラムでも触れていました。これはなるほ
どであります。
 当方は、「狂うひと」を読みながら奄美でさかんな相撲についての記述はあるのかな
とか、これを読んだら、次は「日の移ろい」をのぞいてみようかと思っているのですが、
さすがの瀬戸内さんでありまして「『狂うひと』があまり面白かったので、『死の棘』
も、この際、じっくり読み返した。やはり凄い傑作だと改めて感銘した。」と記してい
ます。
 この瀬戸内さんのコラムには、女性作家から見た島尾ミホ作品への言及や作家が綴っ
ていた日記についての評価など、短いものですが読みどころ満載です。
一番は、「夫の日記に書かれたたった一行十七文字」の内容について、梯さんと語り
あったとあるところでしょうか。

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ

狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ