最近購入した本 2

 最近は、女性の書いたものが気になっていまして、おくればせながら樋口一葉さん
のものを手にすることになりました。昭和の女性作家たちが樋口一葉さんの世界を
どう思っているかはわかりませんが、明治以降の女性作家のはしりが樋口一葉さん
であったことは間違いなしであります。
 その昔に新刊ででた頃には、ほとんど関心がなかったのに、今頃になって安価で
購入できるのであればと思ってチェックしているものに、富岡多恵子さんとか大庭
みな子さんの作品がありです。(もちろん金井美恵子さんのものもそうですが、
こちらはけっこう集まってきています。)
 大庭みな子さんのものは、ずいぶんと作品数が多いようで、どこからどのように
入り込んでいけばいいのかわかっておりません。これまでのところ数作品読んだだけ
ですが、今回の文芸文庫にはいっているものを購入です。

海にゆらぐ糸・石を積む (講談社文芸文庫)

海にゆらぐ糸・石を積む (講談社文芸文庫)

 富岡多恵子さんも多作でありまして、中公文庫だけでもずいぶんとでていましが、
今回の旅先では富岡さんの二冊を買いました。
遠い空 (中公文庫)

遠い空 (中公文庫)

 当方の住んでいるところには古本屋さんがなくなってしまい、いまではリサイクル
本屋も姿を消して、わずかにブックオフが残るだけになっていますが、ここでは古い
中公文庫などがあまりなくて、なかなか富岡さんの本に出会うことがありません。
それだけに、旅先で見つけると、荷物になるとわかっていても買ってしまいます。
 男性のものも買いました。 当然、持っているだろうと自分では思っているのですが、自宅でこの本を見たこと
がなく、購入した記憶もないということで、安く見つけましたので確保です。
怪奇な話 (中公文庫 A 50-6)

怪奇な話 (中公文庫 A 50-6)

 吉田健一さん最晩年の小説です。「書架記」とか「交遊録」は新刊時に購入してい
ましたが、吉田さんを小説家とは、その時代は思っていませんでした。これまた今頃
になって買うようなことになりです。吉田さんが亡くなった時65歳ということで、当
方は、この時点で吉田さんよりも長く生きていることになりです。