小春日和といいたいが

 本日はお天気がよくなりまして日中は日向ぼっこでもしたいくらいでありま

した。小春日和といいたいところですが、この言葉は太陽暦となってからは11月

から12月上旬の温和な天気の日をいうのだそうですが、それは関東の話であ

りまして、11月中旬には雪が降っても不思議ではない当地では、本日のような

陽気を小春日和と言ってもいいのでしょう。

 この陽気に、先日までちらほらでありました雪虫の大発生でありまして、夕方

近くになって西日がまぶしいころになりましたら、それこそ視界がきかなくなる

ほどの雪虫の乱舞です。車にのっていますと、遠くが霧でもかかっているように

見えました。これを写真におさめるのはなかなか難しいことです。

 本日の新聞に中公文庫新刊の広告がでていました。今月も気になるものが

いくつかありますです。そこそこの価格で、このラインナップはありがたいことで

あります。

戸惑う窓 (中公文庫)

戸惑う窓 (中公文庫)

 

 元版は2014年に中央公論新社からでたものです。それまででたら買って

いた堀江さんの新刊でありましたが、この本くらいは買わなくなっていました。

そのうち文庫になったら買おうかと思ってのことですが、それよりも堀江さんの

本が読めなくなってきたのも影響しているか。さて、これはどういたしましょう。

 中公文庫の三冊本となった大岡昇平さんの「成城だより」が、今月で完結

したようです。新聞広告には解説が金井美恵子さんとあります。これは買うこと

はないでありましょうが、金井さんの解説は読むようにしなくてはです。

  今月にはさらに「富士日記を読む」という不思議な文庫新刊がありです。

武田泰淳に「富士」という作品があり、それを書いているときのことを武田夫人

の百合子さんが発表したのが「富士日記」で、今回のは、その日記について

のオマージュ集であります。武田百合子さんは存在感があることです。

富士日記を読む (中公文庫)

富士日記を読む (中公文庫)

 

  このほかにも田村隆一さんの「詩人の旅」なんてのもあって、今月の文庫

では、中公がぶっちぎりの一番でありますね。