最近購入した本

 ブックオフなどで本を購入する頻度と比べると、本を読むペースが遅いので、未読
の本は溜まる一方であります。まあブックオフで本を購入するのは、読書するための
推進力になっていると思いたいことで。
 東京旅行を機に樋口一葉作品のいくつかを読もうとしているのですが、まるで歯が
たたないことで、こんな作品を残した明治の若い女性に驚くしかありません。
本日は、一葉の「にごりえ」を目にしていたのですが、この作品を読んでいて、昨晩
NHK教育TVで放送された「路地の声父の声 中上健次を探して」の世界に重なるもの
を感じましたです。そういえば、一葉も作品の舞台となって棟割長屋の前を「細露地」
と表記していました。
 昨日は「中上健次」が気になる一日でありまして、朝の新聞の別刷には大石誠之助
をとりあげた特集がありまして、その欄外に中上の名前がありです。新宮が舞台です
し、大石ドクトルのことですから辻原登さんの名前でもでてこないかと思ったのです
が、こちらは空振りでした。
 朝に新聞で中上健次さんの名前を見て、そのあと外出したおりにブックオフにより
ましたら、ずっと半額ででていた集英社版「中上健次全集」が定価の13%ほどになっ
ていました。中上さんの作品は、ほとんど読んだことはないのですが、これも何かの
縁であろうと十三冊ほどならんでいたなかから、エッセイを収録した巻を購入です。

 中上健次さんの作品は、当方の読書の主流ではないのですが、最近の新しい作家の
ものを読んでみましたら、これは中上さんに影響を受けているのではと思うことあり
中上さんの作品を、まるで読んでないのに、どうしてそんなことを感じるのかと思っ
たのでした。