ブックオフで

 市内にはブックオフが二店ありです。
たぶん、一店は直営で、もう一点はフランチャイズなのでしょう。できるだけ定期的に
巡回しようと思っていますが、それぞれ月に二度もいくことができればよいほうであり
ます。今週は、ひさしぶりに、両方のブックオフを訪問して棚をチェックであります。
 一方は、ほぼ新本在庫がどこかの本屋さんから流れてきたとおぼしき岩波文庫の量で
ありまして、市内には岩波文庫をならべている本屋がほとんどなしとなっているので、
新本屋、古書店を通じて市内で一番岩波文庫を販売しているのは、このブックオフ
なります。新本に近いものは、すべて半額でありますので、すぐには手が伸びないの
でありますが、当方が欲しいと思って買うことができていなかったもののあることか
ら、半額であればOKと思って、すこし買いそろえなくてはいけませんです。
 ずいぶんとたくさんあるなかから先日に購入したのは、次のものでした。

アリランの歌―ある朝鮮人革命家の生涯 (岩波文庫)

アリランの歌―ある朝鮮人革命家の生涯 (岩波文庫)

 この本の著者が、エドガー・スノーの夫人であった人であるということを、今回はじ
めて知りました。
 本日、ブックオフで見たどうしてここにという本のことであります。
 そういえば、岩波文庫がずらっとならんでいるほうではないブックオフに立ち寄った
のでありますが、この本はどうしてここにと思うような本がありでして、本日眼にした
ものを見ても、そう感じました。
 どうしてここにと思うものは、以下のものです。
1 中上健次全集 全巻揃 集英社
中上健次全集〈1〉

中上健次全集〈1〉

 全巻が一箇所にまとめられてならんでいるのは、まさに壮観であります。一冊五百円
なら、買うのにねなんていっては不謹慎ですが、マニュアルどおり定価の半額です。
いったいどういうルートで、ここにたどりついたのでありましょう。
2 上林暁全集 増補版 第二巻 筑摩書房
上林暁全集〈第2巻〉小説(2)

上林暁全集〈第2巻〉小説(2)

 こちらは、一冊だけがはぐれたように販売されていました。2000年にでた増補版の
再刊本です。どうして一巻ではなく第二巻であるのか、これを売却した方は、第二巻
しかもっていなかったのか、それとも新本屋さんの不良在庫が流れてきたものである
のか、想像たくましくすれば、ちょっとした物語ができそうですが、これは極めて美
本で、状態は申し分なし。価格は定価の半分でした。
3 武満徹全集 第三巻 新潮社
武満徹著作集〈3〉遠い呼び声の彼方へ・時間の園丁・夢の引用

武満徹著作集〈3〉遠い呼び声の彼方へ・時間の園丁・夢の引用

 きわめて美本のものが一冊だけありました。他の巻はなしであります。
こちらも2000年に刊行となったものです。
 中上健次全集は、以前よりありましたが、上林暁と武満は本日はじめて眼にしまし
たので、最近にならぶようになったものでしょう。この二冊は同じところから流れて
きたという可能性が強いのですが、それはどのようなところなのでしょう。