雑誌の特大号 5

 雑誌特大号に収録の小説を読んでいたら楽しくて、時間が経つのを忘れてしまうと
書きたいところでありますが、まるでそういうことにはなっていません。
これを機に久しぶり五木寛之さんの小説でも読んでみましょうかと思っていたのです
が、それもいまだです。昨日に記した直木賞受賞作では五木寛之さんからが同時代の
作家という感じです。五木さんのもので、最初に読んだのは「さらばモスクワ愚連隊」
であったかもしれません。どちらにしても当方が高校生であったときの話です。
これをどのようにして読んだのか記憶がありません。この小説が高校図書館にあった
とは思えませんので、同じ下宿で暮らしていた単身赴任のおじさんがとっていた雑誌
の廃棄本によってでしょうか。
 あの時代には、シベリア鉄道をつかってモスクワ経由でヨーロッパにはいるという
のが一番安上がりなルートでした。「さらばシベリア鉄道」という歌などもそうした
時代を背景にしたものですね。
 そんなことを思いつつ、手にしていたのは「群像」70周年記念号で、これには当方
が読んだことのない後藤明生さんの「ピラミッド・トーク」という作品があって、こ
れをまずはやっつけです。この次は、これまた気になっている津島佑子さんの作品
「ジャッカ・ドフニ 夏の家」を読んでしまいます。こちらの作品は、書かれてから
30年も眠っていて、最近になって話題になっています。当方の関心は、北海道つなが
りであるかであります。

ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語

ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語