「本の雑誌」9月号から 2

 「本の雑誌」9月号を見ていましたら、別なところにも山川方夫さんへの言及があり
です。一冊の雑誌で、図らずも二箇所に山川方夫さんの名前がでてくるのが「本の雑
誌」でありますね。
 昨日に引用したのは、メイン特集「映画天国!」の高崎俊夫さんのものでしたが、
もう一箇所は「日本SF戦後出版史」高橋良平さんの文章のなかでした。
 この文章は、図書新聞1966年3月12日付けのインタビュー記事「SFの魅力・話題 
福島正実氏を訪ねる」というのを紹介して、その時代的な背景を説明するものです。
 このインタビュー記事には、SFマガジンの編集者「福島正実さんが『山川方夫氏が
生きていてくれたら』と、今は亡きよき協力者の思い出をしみじみと語る福島氏」と
あるのだそうです。
 高橋さんは、この記事の「よき協力者の思い出」について、具体的な内容がないこ
とを残念がり、高橋さんが山川方夫さんについて記していきます。
 山川さんのファンには、ぜひとも眼にしてもらいたい文章でありますね。この文章
のなかで、高橋さんが書名をだしているのは、最新の文庫本でありました。

 この文庫本は、編集者が高崎俊夫さんでありますから、うまくつながることであり
ます。