春の便り 2

 いつもの年よりも、すこし早くに刊行された「海鳴り」25号の発行日は5月1日と
なっていました。
 昨日に掲げました「海鳴り」25号の表紙をご覧いただきますと、おわかりいただける
かと思いますが、この号は、後半の30ページほどが杉山平一さんにさかれています。
ちなみに昨年にでた24号は、杉山さん詩集「希望」が、第30回現代詩人賞を受賞したこ
とを報じています。24号の巻末にあります涸沢さんの後記は、杉山平一さんの「希望」
をめぐるものでありました。
 その杉山さんは、受賞式を目前にした平成24年5月19日九十七歳で亡くなられまし
た。 
 それを受けての25号であります。涸沢さんの後記には、次のようにあります。
「今号は、杉山平一さんの追悼号にと思ったが、ゆかりの方々の追悼文は、すでに各誌
に出ているので、受賞式、偲ぶ会の再現をした。」
 偲ぶ会の発起人となったのは、「日本現代詩人会、関西詩人協会、兵庫県現代詩協会、
大阪文学学校、大阪シナリオ学校、文学雑誌、中原中也の会、四季派学会、東京四季の
会、関西四季の会、編集工房ノア」だそうです。この団体と杉山さんの関わりについて
偲ぶ会では、各会の人からスピーチがありまして、それが抄録されています。
 杉山さんが93年8月に行った講演の掲載があって、これは足立巻一さんについてのもの
となりますが、これが当方にはありがたいものでありました。
 いつも思うことでありますが、涸沢さんの文章をもうすこしまとめて読みたいもので
す。