親和性が高い?

 昨日に届きました「みすず」読書アンケート特集を話題にであります。

 140名の方がアンケートに答えています。当方が読んだもので、これは

いいなと思ったものをあげている未知の方がいらしたら、その方のものを

これからフォローしてみようかなと思ったりです。

 たとえば評論家という肩書の 平尾隆弘さんは、次のような本をあげて

コメントしています。

「 涸澤純平『やちまたの人』 編集工房ノア 2018年

『やちまた』は、わが生涯の愛読書、著者 足立巻一の本なら何でも読み

たい。本書は足立巻一と親しかった出版社主兼編集者が関わったさまざ

まな著者の追悼記(続編)だが、その交遊圏には『類は友を呼ぶ」感が

ある。」

 引用した後にも、印象に残るコメントがありますが、「足立巻一の本なら

なんでも読みたい」と書く評論家は、どんな人かなであります。この名前で

検索をかけたら、意外な経歴があきらかにです。こういうところに登場しな

ければ知らずに終わった方でしょう。ちなみに昨年も登場しているのですが、

昨年は目が止まりませんでした。 

 当方にとって、親和性が高いなと思う人は、このアンケートで「鶴見俊輔

伝」と「ぼくの伯父さん 長谷川四郎物語」の二冊をあげている人でありま

す。この二冊をあげる人の書いたものは、きっと楽しく読むことができるだろ

うなでありますが、今回のアンケートで、それは山田稔さんと松家仁之さん

のお二人でして、どちらも愛読している方ですから、ちょっと拍子抜けです。

 特に山田稔さんは、今年のアンケートで7冊あげていますが、ほとんどの

本を当方が話題としているということもあって、本を通じての師匠のような

存在であることを再確認した次第です。

 以下の三冊をあげているのは、山田稔さんしかいないことです。

ぼくの伯父さん: 長谷川四郎物語

鶴見俊輔伝

やちまたの人―編集工房ノア著者追悼記続