ノアのやちまた

 昨日に三月書房のページから書影をお借りした編集工房ノア涸澤純平さん

の新刊「やちまたの人」が本日届きました。あまりの早さに驚きです。

インターネット通販で、顧客の手もとに届くまでのスピードを競って、それに

関わるスタッフが消耗しているのとは対極にある、超アナログな小さな出版社

ノアのグローバルなネット通販を上回るサービスです。

 版元は小さい方がよく、部数は少ない方が気持ちが通じ合うように思います。

ずっと昔の書籍なんてそうでありましたものね。

ということで、本日は「ノアのやちまた」であります。

 「やちまたの人」といえば、思い浮かべるのは足立巻一さんでありますが、

涸沢さんは、足立さんから「やちまた」を借りて、自らの書名の一部にです。

 足立さんの「やちまた」は当方にとって特別な一冊でありまして、拙ブログ

で何度も記していると思いますが、1974年就職して半年過ぎた頃に書店で手に

して、作者がどのような人かもわからずに購入しました。このような本に出合う

ことができたことが、それから40年以上もたって、このように繰り言のような

ブログを続けている推進力となっています。

 足立さんの本は、このあと新刊がでるたびに購入することになりました。

 編集工房ノアの本を、はじめて購入したのは、その翌年1975年のことになり

ます。川崎彰彦さんの書いたものをおっかけるようになった当方が、版元に注文

して「わが風土抄」を購入です。これもなんども話題にしていることでして、

拙ブログを古くから読んでくれている奇特な方には、耳たこでありましょう。

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 本日の写真は、ノアのやちまたにちなんで、足立さんの「やちまた」河出書房版

に、足立さんのノアからの本、そして涸沢さんの著書二冊です。左端にある「淀川

左岸」は編集工房ノアの応援団 真治彩さんが編集した「ぽかん 別冊」で、これ

は昨年に涸沢さんの「遅れ時計の詩人」が刊行されたのを記念して発行された冊子

です。ノアについて貴重な資料でありまして、涸沢さんやノアからの本とあわせて

お読みになることをおすすめです。