先日ブックオフで

 数日前にワンコイン(五百円玉)を握りしめて、ブックオフへとはいりました。
何か買う物はないだろかと思っていましたら、五百十円の本が眼にはいって、これを
手にしてみました。これは当方の貯まっているポイントを使えば、ワンコインでおさ
まりますが、どうせ売れないのだから。本日でなくてもいいかと本日は見送りとな
ありました。
 なかなかあれ以上のものもなしで、本日は収穫なしででましょうかと思って、
最後の棚のところにきましたら、まったく馴染みのないうすい雑誌の背文字が
目に入りました。そこには、「瀧口修造の息吹」とあるではないですか。
この雑誌のことは、名前すら知らずであります。こんな雑誌を売却したのは、どこ
の人であるのでしょう。これをブックオフへと売却した方が、市内におすまいの
人であったとしたら、その方に興味がわくことです。
 しかし、一般の書店にさえならばない雑誌が、どうしてこのブックオフに並んで
いるのか、ほんとに不思議なことです。
その雑誌は「洪水」という誌名で、季刊でいまも続いているようです。ネットで検索
をかけてみましたら、この雑誌のホームページがありました。最新号は17号で、当方
が入手したのは、2010年から11年にかけての第六号、七号となります。
 「詩と音楽のための 洪水」とありますので、本にもられている文章などもそれに
絞られています。しかし、この時代に「瀧口修造」について、特集を組む雑誌なんて
一般の雑誌ではほとんど亡くなっていますね。
 この七号では、加納光於とか高橋アキへのインタビュー記事があって、これがなか
なか珍しいように思いました。
 当方がサティなんて名前を知るようになったのは、高橋アキさんのおかげでありま
して、高橋アキさんのことは、すこしでも知りたいと思っていましたので、これは
買うしかないということで、あわせてもワンコインでおつりがきました。