本日はちょっと離れた町まで、車で一時間かけてお見舞いにでかけまし
た。本日の道中には、途中にちょっと気になるブックオフとか、天然酵母で
やっているパン屋さんなどがあって、それらに寄り道しながら、ちょっと気の
重くなる鍵のかかる病院までいくことになりです。
まずはブックオフですが、この店では、ずいぶんと昔に野呂邦暢さんの本
を何冊か入手したことがあるという、当方にとっては忘れることのできない
店であります。(ちなみにその時に確保した野呂本は、「王国そして地図」
でありました。あの当時、この本は入手困難本であったのですよね。)
わざわざ、このブックオフにくるというのは、ちょっと大変ですが、この近く
に来ましたら、立ち寄らないわけにはいきませんです。
ということで、本日も予算ワンコインで棚をあさることになりです。
なにかないかなと思っていたら、最初に目についたのは、次のものであ
りました。
西江さんの本は、ほとんど買っているはずですが、読んでいないものも
多くて、あれっこんな本があったかなであります。これの初版は2005年12月
とあります。2005年から06年にかけて購入した本を記したメモを確認するも、
そこには川崎彰彦さんの「ぼくの早稲田時代」などはあるのですが、この平凡
社新書は見当たらずです。本日買うことができてよかったかな。
これ一冊ではさびしいなと思いつつ、格安棚を見ていましたら、おおこれは
うれしいというものがありです。
津野海太郎さんの本も欠かさずに購入していたのですが、この本は「本の雑誌」
に連載されたものをまとめたものであり、連載されているときに読んでいて、しかも
図書館から借りて読んだこともあり、手もとに本はありませんでした。
津野さんの本は、平野甲賀さんの装丁でありまして、平野さんの書き文字は、当方
の書架によくなじむのでありますね。
津野さんは、この本の後に「最後の読書」を刊行していますが、これは人が借り
た本を、ちょっと借りて中をのぞいただけに終わっていて、これを図書館から借りて
みようと思っていたところに、津野さんの本でありました。しばらくは、津野さんの本
をそばに置いて、平野さんの書き文字をながめて暮らすことにいたしましょう。