行きつけの

 行きつけのトレーニング施設は、熱源の取替工事のために一ヶ月半のお休みに

入りました。施設ができてから、これまでは地域暖房会社から熱源の供給を受けて

それで施設を動かしていたのですが、地域暖房会社の設備老朽化と利用施設の減少

などのために、会社が解散することになり、それでこの一帯で熱供給を受けていた

ところは自前で熱源確保の必要がでたのであります。なんとなく、地域の熱供給の

ほうが進んでいるようにも思うのでありますが、このエネルギー事情がよろしくな

い時代には、熱供給会社の経営はたいへんなようであります。

 ということで、やむなくまちの西から中心部を超えて東にある施設まではるばる

でかけることになりです。最低でも週に一回は、ここに通わなくては。

 トレーニングからの帰りに、寄り道をして久しぶりに行きつけの本屋に立ち寄る

ことにです。今月の新刊文庫で確保しなくてはと思っているものがありました。

 山川方夫さんのショートショート集です。山川さんが事故で亡くなったのは、

1965年2月20日のことですから、すでに60年近くもなって、当然のこと著作権

切れているのですね。検索をかけたら青空文庫でもいくつかの作品は読むことは

できるようですが、やはり本の形で読みたいことで。

 そう思ったのでありますが、ちくま文庫の新刊は入っているのに、この一冊は

見当たらずで、どなたかに買われてしまったのでありましょう。

 それじゃ他になにかと思って見ていましたら、これがありました。これは知ら

なかったことです。

 とりあえず村田喜代子さんのものは目についたら買うようにしています。

このような本がでていたことも知らずですから、文庫のおかげであります。

 10ページちょっとの短い小説が18篇で、待ち時間にいくつかを読んでしまい

そうです。これらの短編は樹に話題をとったものになっていて、なかなか不思

議な味わいであります。

 もう一冊「ブルータス」を買いました。「ブルータス」の読書話題のものは、

買うようにしていますが、今回の特集にでている本で買うものはあるだろうかな。