ブックオフで

 久しぶりにブックオフへといってきました。最近はいくたびに本の並べ方がかわって
いまして、あらまととまどうことです。前回来たときには、100円本の棚は、こちらに
あったのに、今回はこちらかいなという具合です。すこしでも目先をかえることで、
売り上げにつなげようということでしょうか。
 最近は、昔とは値付けがかわっていますので、当方がこれはと思うようなものは、
半額にもなっていなくて、その昔の古書店を思いだしたことです。ブックオフが新刊
本を販売するHDの傘下にはいったのですから、昔のような売り方はできないか。
野呂邦暢さんのみすず大人の本棚緑本がありまして、これが半額以下なら即購入と
思っていますが、とうていそういうことにはならないようです。
 当方のブックオフでの予算はいつもワンコイン(500円)ですので、その範囲でのお
買い物となります。
 まずは一番高額の本であります。

エイヴォン記

エイヴォン記

 88年から89年にかけての連作を一冊にしたものですが、この時代はいまだ晩年の夫婦
の生活だけを描いたものではありません。
エイヴォンというのは、赤い薔薇の名前であり、イギリスの田舎を流れている川の名前
とあります。これを書いた時の庄野潤三さんは67歳くらいでありますので、現在の当方
の年齢といくつも違わないのに驚きです。
東京散歩 昭和幻想 (知恵の森文庫)

東京散歩 昭和幻想 (知恵の森文庫)

 小林信彦さんの本は、最初にでたものが形をかえ、タイトルをかえてまたでます。
この本については、ウィキペディアには、次のようにあります。
「日本人は笑わない 新潮社(1994年)のち文庫、のち朝日新聞連載「時のかたち」
「深い潮目」を加えて『東京散歩昭和幻想』と改題(光文社知恵の森文庫) 」
 もともとは、「日本人は笑わない」という本がベースになっています。
 当方の信頼する時代観察者によるコラム集ですが、そういえば、「本は寝ころんで」
というのは、その時は失念していたのですが、小林信彦さんの本のタイトルのぱくりと
なっているのでした。
国鉄処分―JRの内幕 (講談社文庫)

国鉄処分―JRの内幕 (講談社文庫)

 先日にNHK教育「こころの時代」にでていた鎌田慧さんの本であります。それこそ
不都合な真実」を記したもの。北海道の切り捨てられた国鉄職員のことに多くのペー
ジがさかれています。
 この三月には新幹線が北海道を走るということで、もりあげに必死でありますが、こ
れも走るほどに経営が苦しくなるようで、そのために不採算の生活路線が、つぎつぎと
廃線に追いやられるというのが、大方の見方であります。