札幌で雪まつりが始まったとの報道を見た老母が、自分は行くことができ
ないので、代わりに見に行って写真をとってきてでもくれまいかとの話であり
ます。
今年の雪まつりは、コロナウィルスの影響で海外からの観光客が激減で
会場は空いていそうでありますが、当方はもともと人混みに入るのは好みでは
ありませんので、残念ながら期待に応えることにはならずです。
これにあわせて札幌へとでて、本屋めぐりをするというのは、楽しそうであり
ますが、まあもうすこしウィルス騒動が落ち着いてからでも遅くはないか。
そんなことを思いながら、ブックオフで購入したまま袋から取り出してもいな
い本を手にしてみることになりです。買ったときは読もうと思うのですがね。
先日は講談社文芸文庫が、まさかの均一棚にありまして、それを買わせて
いただきました。
田中英光の本を買うのは初めてのことでしょうか。若い頃は、今よりも読まれ
ていたはずです。当方は太宰はじめとするデカダン作家は、敬遠しておりましたの
で、名前を知るだけです。
なんとかこの年齢まで道を外すこともなく生きることができましたので、そろそろ
デカダン作家のものを読んでもいいかなと思うのと、西村賢太さんのものを読ん
で、西村さんが田中英光に心酔していたと知ったからであります。
田中英光が亡くなったのは1949年11月3日とのことですから、もう70年も前の
ことになります。
今は 「惜櫟荘主人」といえば佐伯泰英さんでありますが、もちろん本家主人に
ついての書かれた小林勇さんのもの。
元版はもっているのでありますが、佐伯さんの「惜櫟荘」本を読んでいますと、
手近にこれがあればなと思うのですね。
さて、このあとはすこし読むことにいたしましょうぞ。