誰も困らない

 家族の有り様について、あまり国からあーだこーだいわれたくないものであります
が、本当にお国は、人々のことを心配してくださって、夫婦の別姓であれば、家族は
幸せにはなれないといわんばかりであります。さすがに、最近は法律とは別に通称で
世渡りすればいいでしょうとはいっているのでありますが、このことに関しては極め
て保守的であります。
 この国の形は、男性は女性にたいして優位であるのは当然というものです。
 夫婦別姓といっても、儒教の影響の強い国では男女差別の結果として別姓が定着と
いうことになっていますが、今回の裁判で争われていたのは、そのようなことでは
ないのでありますね。
 ちなみに夫婦別姓を判断した最高裁で、女性判事は出身母体を問わずすべて違憲
いう考えでありました。ということは、女性のほとんどは現在の結婚後の姓の選択に
割り切れないものを感じているということですね。
 現在の政権の女性たちをみましたら、どの人もすごい上昇志向が強そうにみえて、
こんな女性たちを上司にしたらたいへんだよなと思ってしまいますが、それでも
現在の男女比はなんとかしなくてはいけないでしょう。
 素晴らしい男性優位世界が、もうすこし続くためには、もっと男性諸氏に頑張っ
てもらわなくてはいけないのかもしれませんが、そういえば、1億総活躍社会とか、
女性が輝くとかいうかけ声と男性優位社会の継続というのは、折り合わないですね。
 最高裁夫婦別姓違憲といわれる前に、国会で議論してよと注文をつけていま
す。そうかなとも思いますが、国会議員の男女比がかわれば、すぐにでも、この
問題は過去のものになりますが、それまでにどのくらいの時間がかかるでありま
しょう。
 当方のところで、夫婦別姓であったとしたらどういう不都合が発生するものであ
るのか、これが良くわかりません。たぶん、ほとんどの家庭で問題があるとも思え
ないのですが、家族は同姓でなくてはいけないというのはどういうことからなので
しょう。