「en-taxi」終刊号

 13年間続いた「en-taxi」が46巻を終刊号として、休刊にはいりました。

エンタクシー46号・ファイナル号 (ODAIBA MOOK)

エンタクシー46号・ファイナル号 (ODAIBA MOOK)

 当方は、この雑誌がでたことは知っておりましたし、坪内さんにも関心はあったの
ですが、どういうわけか購入することなしに、時間がたっていて、最初に買ったのは、
発刊されてから二年以上経過してから、特別付録の洲之内徹「棗の木の下」ほしさに
でありました。
 これ以降は、ほぼ毎号手にしてようでありますが、終刊号の付録である「総目次」
を眼にしていますと、この次に購入したのがなんであったかよくわかりません。
最近は、ずいぶんと「en-taxi」には話題を提供してもらっていたので、これがなくな
るのは、ずいぶんと残念なことです。
 拙ブログでは、どの時期から「en-taxi」が登場するだろうかと思いましたら、
市内にイオンモールができて、そこの本屋に「en-taxi」が並ぶようになったからであ
るようです。ここを定期的にチェックしている知人が、「en-taxi」の坪内さんが川崎
彰彦さんを取り上げているよと教えてくれたことによります。これはもすこしちゃん
とフォローしなくてはと、それ以来はかなりの頻度で購入をしていますが、付き合い
としては、そんなに深くなかったな。
 あちこちにばらばらになって、家のどこかに「en-taxi」はあるはずですが、当方
が眼にしたもので、印象に残っているものです。
 1 ホンマタカシさんの写真とエッセイで、中平卓馬さんをとりあげた回
  このあぶないじいさまは誰であろうか、どこかのホームレスのじいさんかと
  思って見ていましたが、このじいさまが中平卓馬さんとあかされていました。
  こんな姿になっていたか、よくぞ自らをさらしたものと思っていましたら、
  それからまもなく、訃報を聞くこととなりました。
 2 能島廉 「競輪必勝法」( 特別付録 )2010年 31号
  能島廉さんという方は、これで小説を読むまで知らない人でした。これが縁で
  検索をしたら、すでに持っているアンソロジーに「競輪必勝法」が集録されてい
  ることがわかりました。「本の雑誌」の最新号で西村賢太さんと坪内さんの対談
  で「ダメ作家」として話題になるのですが、この時に、能島さん知っているよと
  声をあげることが出来たのは、この「en-taxi」のおかげ。
 まだまだあるのですが、まずは十三年間お疲れ様といわなくてはいけません。