本日の話題

 本日の18時からのニュースは、どのチャンネルも東京オリンピックのエンブレムを
めぐるものでありました。組織委員会の事務総長が、正式にこれの使用を中止すると
発表したものですが、当方は2020年の東京オリンピックに対してあまり思いいれが
ないこともあり、どうでもいいかであります。
 ぱくりだとか、だましというのであれば、オリンピック招致の最終段階で首相が
行った演説における「アンダーコントロール」こそ、最大の問題でありまして、これ
とくらべると、エンブレムにおける剽窃など、小さなことであります。
 それにしても、新国立競技場、エンブレムと続くことであります。
 オリンピックというのは、誘致した都市が軸になって準備をすすめるものかと思い
きや、2020年に関してはずいぶんとオリンピックが国家プロジェクトとなっているこ
とであります。まるで1964年の夢よもう一度のようで、これにあわせて東京改造を
考えているのでしょうね。どちらにしても借金だけが大きく残りそうなプロジェクト
でありますこと。
 本日眼にした文章であります。
 この文章があったのは、新潮社「波」9月号の「新潮45」広告にです。書いたのは
編集長とあります。
「安保法制をめぐって、安倍政権の支持率が急落しています。けれども法案そのもの
への批判といえば、『戦争法案だ』『徴兵制復活だ』といったあまりにも現実味を
欠いた頓珍漢なものばかりで、それが影響しているとは思えない。どうも政策云々と
いうよりも、漠然とした『阿部嫌い』の拡がりが原因のような気がしてならないので
す。安倍総理への一部の感情的な批判には強い違和感を覚えるのですが、一方で安倍
総理の側にも何かが欠けている。言葉に説得力がないというのか、喋れば喋るほど、
不安と反発が益していくのはなぜなのか。安倍総理という存在と『阿部嫌い』現象を
どう読み解いたらよいのか。多様な角度から論じてもらいました。」
 編集長からというコラムで、この「新潮45」特集は、「『阿部嫌い』を考える」
というものです。
「あまりにも現実味を欠いた頓珍漢」といわれてしまっていますが、「憲法違反」と
いっているのにはどうしましょうかですし、この国のリーダーとしてふさわしくない
と思っている人がかなりたくさんいるという現実をどうしましょう。
 嫌いであっても、あの人ならしょうがないなと思うことがありますが、委員会で
野党議員の発言にやじを飛ばす、この方に関して、本当にリーダーとしてふさわしい
と思っている人が、与党のなかにどのくらいいるのでしょう。
まったく不思議な世界であります。