とりあえず読了 3

 チャトウィンウィダーの副王」をとりあえず読了したことによって、手が伸びる
のは、チャトウィンの別の著作と参考となるものであります。
 参考になるものといえば、今福龍太さんの文章があったので、それを見てみようと
思ったのですが、これがすぐには見つからずでした。今福さんは、チャトウィン
ファンであるようですし、特に「ウィダーの副王」については、ブラジルとアフリカ
ベナンが舞台となりますので、ノマディズムの文化人類学者がこの作品についてどの
ように語っているのかと思いました。そのものずばりのものがあるのかどうかは、
わかっておりませんが、前に拙ブログで引用した山口昌男さんを追悼する文章に
チャトウィンに言及したところがありました。
 チャトウィンものではエッセイ集「どうして僕はこんなところに」の中にウィダー
に関するものがありました。

どうして僕はこんなところに (角川文庫)

どうして僕はこんなところに (角川文庫)

 先日に片付けを行ったときに、これの文庫本をどこかにやってしまったようです。
このために、この本は見つからずでありました。勉強のために、これのペーパーバッ
クを購入していましたので、しょうがなしでこれを手にしてみました。辞書をひき
ひきでありますが、1ページ読むのにえらい苦労であります。頭の体操と思って、
明日も何行か読んでみることにします。
 図書館から借りたチャトウィンパタゴニア」も読んでしまわなくてはいけない
ので、これを手にしています。なかなか最初のうちはペースがつかめずでありまし
たが、50ページを過ぎたころでやっとちょっとなじんできました。
パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

 いま「パタゴニア」を検索してみましたら、9月に白水社からも新訳がでるので
しょうか。
パタゴニアふたたび(新装復刊)

パタゴニアふたたび(新装復刊)