となり町ではあるが

 本日の地元紙にとなり町にあるチェーンの本屋さんが閉店となるとありまし

た。全国チェーンで営業はまずまずであったのだそうですが、テナントビルの

契約更新で折り合いがつかず、閉店を決めたのだそうです。立地的にはなか

なかよろしいところでありましたので、となり町に足を運んだときには立ち寄っ

ていたのですが、これは残念なり。これまでの店の近所で営業再開となれば、

うれしいのですが、これはどうなりますでしょう。(この店でそんなに本を買った

ということもないのですが、書店が姿を消すと、いろいろと影響がでてくること

であります。)

 図書館から借りている本は、そろそろ返却でありまして、最後の追い込みで

手にしています。辻原登さんの「不意撃ち」では、最初の短編「渡鹿野」をもう

一度ぱらぱらと読むことに。この小説の終わりのところが、よくわからないので、

その手がかりを求めて、なかほどまでいったりきたりでありますが、読めていな

いのか、それともいまの理解でいいのか、こういうときは、同好の人たちと情報

交換ができればいいなと思うことです。(このわからなさが、「不意撃ち」なの

かな。)

 正しい読みというのがあるのかどうかですが、読み手には誤読する権利と

いうのもあるのでしょう。先日にエッセイを読んで、これはこういうことかなと

知人に話をしたら、それは違うでしょう、どう読めばそういう理解になるのさと

言われてしまいました。なるほどで、書き手からすれば、読み違いをしないよう

に配慮して、わかりやすく文章を作るのでありましょうが、それでもなお読み

違える頓珍漢がいるのであります。読みちがえたほうが面白くなることだって

あるではないかです。 

不意撃ち