図書館へ走る

 昨晩、日帰り鈍行旅行から戻りましたら「本の雑誌」9月号が配達されていました。

本の雑誌387号

本の雑誌387号

 中をのぞいてみて眼がとまったのは、今月もまた「都甲幸治」さん担当の「新刊
めったくたガイド」でありました。とりあげているのはブルース・チャトウィン
作品です。
「現在僕たちは、ブルース・チャトウィンルネサンスの只中にいる。2009年に
河出書房新社の世界文学全集にデビュー作『パタゴニア』が収録されたのを皮切り
に、『ソングライン』新訳と続き、つい昨年、長いこと日本語では読めずにいた
『黒ヶ丘の上で』が翻訳された。今回出版された『ウィダーの副王』の新訳もその
流れの中にある。1989年に若くして亡くなった彼がどうして今読まれているのか。
答えは簡単、とにかく面白いからだ。」
ウイダーの副王

ウイダーの副王

黒ヶ丘の上で

黒ヶ丘の上で

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

ソングライン (series on the move)

ソングライン (series on the move)

 これが都甲さんの書き出しであります。
 昨年から今年にかけて、当方は拙ブログで「チャトウィン元年」として駄文を
綴っておりました。チャトウィンの「ウッツ男爵」と「どうして僕はこんなところ
に」を手にしたことがはじまりでありましたが、篠田一士さんや山口昌男さんの
記したものにもチャトウィンへの言及があって、4月以降にはチャトウィンの作品
を読みはじめるぞと思い、図書館に「パタゴニア」があることを確認していたので
す。
どうして僕はこんなところに (角川文庫)

どうして僕はこんなところに (角川文庫)

 この都甲さんの文章を見ましたら、おしりに火がつきまして図書館へといって
パタゴニア」を借りなくてはと思いました。さっそくいきまして、図書館蔵書
を検索してみましたら、チャトウィンで何冊かヒットしました。そのなかには、
最近に翻訳がでた「ウィダーの副王」があるではないですか。さっそくにこれを
探したらまだ借りられずにありましたので、本日は「パタゴニア」と「ウィダー
の副王」の二冊を借りました。図書館から本を借りるのは久しぶりのことであり
ますが、返却期限までに読むことはできるか。